もっと早く受診していればのケースも
2013年3月15日、株式会社ケアネット(医師・医療従事者向け情報サービス)は、同社医師会員1,000人に対し「自身の健康管理」に対する意識調査を実施した。「予防医療」が重要といわれる時代に、患者にその重要性を説く側にある医師の自己管理はどうなのかを尋ねたもの。
(@Press/株式会社ケアネットプレスリリースより)
結果は全体の7割が健康診断・人間ドックを欠かさず受けているが、もっと早く受診していれば良かったという経験を持つ医師が全体の2割程度あったことが明らかとなった。
結果概要
全体の約7割が健康診断・人間ドックを『毎回必ず受けている』と回答する一方。『受けないことがある』医師は2割近く、『毎回受けない』医師は1割以上も存在した。
健康診断・人間ドックを受けない(ことがある)医師に理由を聞くと、最も多かったのは『忙しいから』で6割強、働き盛りの40代では7割強にも上った。
開業医の比率が高まる60代以上では、『院内に自身しか医師がいない/シフトを替わってもらえないから』が3割弱に上った。また『自分の健康状態は自分でわかっていると思うから』が約2割。
世代により「受けたいのに都合がつけられない」医師と、「受けないと決めている」医師が明確に区別される結果となった。
医師だからこその悩みも
医師自身が具合を悪くした際、『もっと早く受診すれば良かった』と感じた経験がある医師は全体の2割近くあった。なかでも40代では2割強となった。
遅れた理由は、健康診断と同様『忙しかったから』がほぼ7割と最も多かったが、次ぎに多い回答が『受診するほどの症状ではないと思ったから』で3割弱であった。また「健康診断は受けるが、引っかかっても、多忙のため受診できない」など、結果として「医者の不養生」になってしまうことを嘆く声もあった。
医師としての立場では「身内のには診てもらいにくい」「病名・処方が簡単にわかってしまう」など、プライバシーの漏えいを懸念する声が上がった。
また「自分の専門領域の検査を受ける場合は、結果がわかれば先が見えるから怖い」と医師ならではの不安感のほか、患者の立場・気持ちを実感したというコメントも見られた。

株式会社ケアネット
http://www.carenet.co.jp/@Press/株式会社ケアネットプレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/34667