体内時計の大きな役割
テキサスA&M大学の呉博士とアーネスト博士は、体内時計のみだれが糖尿病や肥満に与える影響について研究し、その結果がジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー誌に掲載されました。
(画像はイメージです)
2人の博士率いる研究
研究は、ネズミを12時間ごとのサイクルで明るい環境と暗い環境におき、一方は高脂肪のエサで飼育し、もう一方は低脂肪のエサを定期的に与えて飼育し、細胞の概日リズムを観察したものです。
概日リズムとは、ネズミが夜になると活発に行動したり、鳥が朝になるとさえずったりするように、一日の間隔でおきる生物の生理現象のことです。
低脂肪のエサを定期的にとったネズミは脂肪組織内で免疫細胞が蓄積されまた、全身のインシュリン感受性も低下していました。
健康食を食べることだけでなく、食事をとる時間も大切
研究結果から、体内時計のみだれが、糖尿病や肥満のなどを含め、代謝障害を引き起こす大きな原因となっているといっています。
不健康な食事をとることが、健康障害を起こすことはあきらかですが、不健康な食べ物を、食べるべきでない時間に食べることは、もっと悪影響を与えると呉博士は述べています。
糖尿病や、肥満を改善するには、食事療法だけでなく、夜更かしをしたり夜遅く食べたりすることを避け、健康的な生活習慣を築くことが大きなかぎとなっていると結論づけています。
また、この研究に携わった2人の博士は、この研究結果が、将来糖尿病と肥満の根本的なメカニズムを理解するために役立つだろうといっています。

バイオ・ニュース・テキサス
http://bionews-tx.com/news/2014/05/15ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー誌
http://www.jbc.org/content/early/2014テキサスA&M大学
http://today.agrilife.org/2014/05/14