食物繊維の摂取量増加が、医療費削減につながる!?
シリアルのメーカーとして世界第1位の規模を誇る米国ケロッグ社が新たに、食物繊維の1日の摂取量を増やすことが医療費削減につながるという研究結果を発表しました。
(画像はプレスリリースより)
年間の医療費を127億ドルも節約できる
この研究結果は、エクスポーネント社ヘルスサイエンス所属の栄養科学、疫学、医療経済の研究者からなるチームが、ケロッグ社の委託により実施した研究で明らかになったもので、具体的には、米国の成人が1日の食物繊維の摂取量を約25グラムに増やすことで、 年間の医療費を127億ドル節約できるという試算結果がでました。
食物繊維の摂取量を3グラム増やすだけでも効果
さらに、この研究結果から、米国の人口の半数が、毎日の食物繊維の摂取量を3グラム増やすだけで、20億ドルを超える医療費を節約できる可能性についても触れています。
生活習慣病予防や、日本の医療費節約にも
この研究結果について、一般社団法人日本食物繊維学会の奥恒行理事長は、日本人の食物繊維の摂取量を米国で推奨されている1日25グラムまでに増やすことで、近年日本で増加している糖尿病や心臓疾患、大腸がんなどの生活習慣病予防につながるのはもちろん、増加傾向の日本の医療費の節約につながるのではないかという見解を示しています。
編集部 つつみ さえこ

「食物繊維の摂取量増加が医療費削減に貢献」日本ケロッグ合同会※PDF
http://www.kelloggs.jp/content/dam/newton_ja_jp/PDF/