免疫異常をまねく恐れあり
生活習慣病の予防や改善に効果があるとされ、近年、注目を集めているオメガ3脂肪酸。健康に好影響を与える一方、過剰摂取すると体に害を及ぼす危険性があることがわかった。
ブリティッシュコロンビア大学とオレゴン州立大学の共同研究チームが発表した。
(画像はイメージです)
共同研究チームは、オメガ3脂肪酸に関する複数の研究データのメタ分析を実施した。結果、オメガ3脂肪酸を過剰に摂取すると、特に免疫システムに悪影響を及ぼす可能性があることがわかった。
青魚は週2回
2010年に発表された研究結果では、オメガ3脂肪酸を大量に与えたマウスに免疫システムの異常がみられたことが報告されている。
オメガ3脂肪酸をとりすぎると、外部から侵入するウィルスやバクテリアに体が適切に反応できなくなる危険性があるという。
なお「過剰摂取」とは、週に4回から5回オメガ3脂肪酸を多く含む魚を食べ、その上サプリメントなどで同脂肪酸を補給している場合のことをいう。
研究チームは、脂肪分の多い魚の消費は週に2回を限度とすることを推奨している。また、オメガ3脂肪酸を含む加工食品が増加していることから、食べ過ぎに十分注意するよう呼びかけている。

ブリティッシュコロンビア大学
http://www.ubc.ca/オレゴン州立大学
http://oregonstate.edu/オメガ3の過剰摂取 健康に害を与える可能性あり LA PRESSE
http://www.lapresse.ca/vivre/sante/201310/29/