注目の研究内容
11月1日に横浜市内で開催された「ワールドデイリーサミット2013」(世界酪農サミット)の一環で、高齢者のためのたんぱく質摂取についての講演会が行われました。
講演会を開いたのは国際酪農連盟日本国内委員会で、牛乳や乳製品に含まれるたんぱく質を高齢者が積極的に摂ることで、生活習慣病の予防に繋がり、健康寿命を延ばす効果が見込めるとの研究結果を発表しました。
(画像は、ワールドデイリーサミット2013のホームページより)
毎日の食生活への取り入れ方
講演を行った女子栄養大学副学長の香川靖雄氏は「正しい生活リズムと、効果的なたんぱく質の摂取が大切」と強調。
そのために、毎朝牛乳を含む栄養バランスの整った食事を摂ることで、たんぱく質が血圧上昇を抑える効果があると発表しました。
朝だけでなく、寝る前に牛乳を飲むことで、就寝後1時間半ほど経った頃に成長ホルモンが集中的に分泌するので、成長ホルモンに働き、骨粗しょう症予防に繋がることも発表されました。
牛乳+ビタミンD
また、オーストラリアのビクトリア大学アラン・ヘイズ氏は、加齢によって筋肉量が減少しても、筋力トレーニングと牛乳たんぱく質やカゼイン、ホエーを摂取することが筋肉の増強効果に繋がると報告しました。
さらに、「牛乳にビタミンDを添加すれば、理想的な栄養補助食品となる」という内容も発表しました。

ワールドデイリーサミット2013:ニュースリリース
http://www.wds2013.com/jpn/pdf/IDF_Press_news04_1.pdf