みそ汁と血圧の関係
2013年10月26日に開催された第36回日本高血圧学会総会において、共立女子大学教授・上原誉志夫先生によるみそ汁と塩分に関する最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」が発表されました。
この発表によると、「みそ汁の摂取頻度が高いほど高血圧になる」といった、みそ汁と血圧の関係性は調査では認められなかったとのことです。
むしろ、1日1杯程度のみそ汁を食事に取り入れることが、血管年齢を10歳程度改善する傾向も認められました。
(グラフはニュースリリースより)
調査方法
東京都内の病院で行われている人間ドックを受診した平均55歳の男性102名に対し、聞き取り調査を実施しました。
食事の摂取頻度と人間ドックの成績がどのように関係しているのかを調べたところ、みそ汁の食塩摂取量への寄与率は約2%と低く、食塩摂取量を摂りすぎているという決定要因とは言えない結果になりました。
健康的な食生活が血管年齢を若返らせる
また、1日1杯程度みそ汁を摂取することで、血管年齢の指標となるCAVI値を低下させ、血管年齢を約10歳改善する傾向が分かりました。
調査を行った上原誉志夫先生のコメントは以下の通りです。
血圧の上昇を気にして、みそ汁を減らすことにあまり意味はなく、減塩を目指すのであれば、他の因子(調味料・香辛料類など)を減らした方が効率的です。
ニュースリリースより抜粋
健康的でバランスの取れた食生活を実現するために、血圧の上昇を気にせずに適度にみそ汁を取り入れることが、若返りに繋がる可能性が今回の調査で明らかになりました。

味噌の公式サイト「MISO ONLINE」
http://miso.or.jp/第36回日本高血圧学会報告リリース
http://www.atpress.ne.jp/releases/40356/x_5.pdf