子宮体がんと砂糖入り飲料
炭酸飲料やジュースなど砂糖を多く含む飲み物が、肥満や糖尿病の一因となることは知られている。そしてこのほど、砂糖入り飲料が、子宮体がんの発症リスクを高めることがわかった。
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子宮体がんは、閉経した女性に多い。なかでも、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けて発症する1型が最も一般的だ。肥満や糖尿病とも関係しているといわれている。
ミネソタ大学の研究チームは、閉経した女性約23000人の協力を得て、食生活と子宮体がんの関連性を調査した。研究期間中に、子宮体がんになったのは592人。うち、506人が1型であった。
がんリスク 最大78%増
子宮体がん発症率は、食生活のみに左右されるわけではない。年齢や体脂肪率なども関係している。
しかし、砂糖入り飲料を日常的に大量に摂取している人は、そうでない人に比べ、1型の子宮体がんを発症する確率が最大78%増加することがわかった。
研究チームは、
体脂肪率、運動量、糖尿病、また喫煙などは関係なく、砂糖入り飲料の摂取が子宮体がんに影響を及ぼすことがわかった(Le Nouvel Observateurより)
と、結論付けている。
なお、今回の研究では、エストロゲンが直接関係していない2型については、砂糖飲料とがんの関連性は認められなかった。

ミネソタ大学
http://www1.umn.edu/twincities/index.html砂糖入り飲料 子宮体がんと関連性あり Le Nouvel Observateur
http://pourquoi-docteur.nouvelobs.com/Les