7歳の時の食生活は成人になっても続く場合が多い
イギリスのWCRF(ワールドキャンサーリサーチファンド)が出資した研究で、健康的でない食生活を送る7歳の子供は、その食習慣を成人しても持ち続け、肥満になるリスクを増加させる傾向にあるとの結果が示されました。
この研究は7,000人以上の7歳から13歳の子供の食生活を追跡したもので、7歳の時点で高繊維のパンやシリアル、フルーツや野菜をしっかりと摂取していない子供は、13歳の時点でも同じような食事内容をしていると分かりました。
(画像はWCRFウェブサイトより)
早い段階での介在が必要
MRC Human Nutrition Research(MRC人体栄養リサーチセンター)のGina Ambrosini博士は、“以前の研究でこのような食生活がはっきりと肥満のリスクにつながるということが分かっていましたが、今回の研究では子供たちが不健康な食習慣を7歳、またはそれよりも早く確立するということが明らかになりました。”
“政府が介在し、幼い子供の健康的食生活を推進することが重要で、成人した時の食習慣にも継続する効果が期待できます。”と話しています。
不健康な食習慣を持つ子供の母親の傾向
子供の食生活には、母親の教育レベルと肥満レベルも関わりが深いようです。
母親の受けた教育レベルが低いほど、子供が不健康な食事を摂取している傾向があり、チョコレートやパンの摂取量が多く、反対に新鮮なフルーツや野菜の摂取量が低くなるようです。
また母親のBMI値が高いほど、子供の栄養状態が乏しいことが分かっており、政府は肥満傾向があるか、教育レベルの低い母親のいる家庭の健康面を特にサポートする必要があるようです。
研究結果はイギリスのものですが、食生活の欧米化が進む日本ももはや他人事ではない問題です。大切な子供には良い食習慣をつけてあげたいものです。

World Cancer Research Fundプレスリリース
http://www.wcrf-uk.org/about_us/media/press_release