南極観測隊にフジッコが寄贈
フジッコ株式会社が2013年11月8日に南極へ出発した『第55次南極地域観測隊』へ同社の「カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌」を寄贈しました。
「カスピ海ヨーグルト」は、牛乳にヨーグルトの種菌を溶かし発酵させて作るもので、通常のヨーグルトとは違い20℃から30℃の常温で増やすことができる利点を持っています。
(画像はプレスリリースより)
乳酸菌商品が扱いづらい南極
南極観測隊の方は、1年4ヶ月の調査期間分の食料を出発時に全て持って行くことになっており、食材は冷凍、真空パック、フリーズドライにして保存することとなります。
ところが、ヨーグルトは冷凍してしまうと分離してしまい、また乳酸菌も死滅してしまうという苦労がありました。
『第55次南極地域観測隊』の料理人竪谷博さんが乳酸菌商品の取り扱いについて悩んでいることを知った前次隊の方から勧められたのが「カスピ海ヨーグルト」でした。
「カスピ海ヨーグルト」であれば、必要な時に種菌からヨーグルトを作ることができるため、冷凍保存する必要がなく、南極での使用に最適でした。
料理の幅を広げるヨーグルト
竪谷博さんは、
「ヨーグルトはそのまま食べるだけでなく、コクや酸味を加える調味料としても有能なんです。インドや中近東の料理に使うことは多いですし、ヨーグルトアイスなどのデザートとしても活用できる。」(プレスリリースより)
とヨーグルトの料理に対する有用性を語ります。
また、生物を持ち込めない南極では、“新鮮さ”が恋しくなるといい、ヨーグルトを作ることで、フレッシュさが楽しめ、一緒に食べることで冷凍フルーツの美味しさも増すそうです。
これから1年4ヶ月の南極生活の中で、「カスピ海ヨーグルト」が隊員の方たちの健康や食の楽しみを見守ることになります。
カスピ海ヨーグルト手づくり用種菌
希望小売価格
1,000円(税・送料込)
内容量
3g×2包

フジッコ株式会社プレスリリース
http://www.fujicco.co.jp/cms_news/news/upload/