四気とは?
中国の漢方薬に関する伝統的な考え方、四気についてご存知ですか?
(写真はイメージです)
食べ物が体に入った時に冷やすものか、温めるものか、という違いで、寒、涼、温、熱の四種類に分類されます。
陰と陽の世界では、寒、涼は陰に属し、体を冷やして緊張をほぐし、温、熱は陽に属して体を温めて緊張を増やすと言われています。
漢方ではでは、健康はこの陰と陽のエネルギーのバランスで保たれる、と考えられています。
四気と栄養素の関係
2012年7月に「Nutrition and Dietetics」に掲載された中国の研究によりますと、西洋の栄養の考え方と、この中国の四気にはいくつかの食べ物で関係があることがわかりました。
この研究は284個の食べ物と26の栄養素の関係性を調べたものです。
その結果、10個の栄養素が四気と関係しており、脂肪や炭水化物、そしてセレニウムという微量栄養素が明らかに温、熱と、鉄や銅などの栄養素は寒、涼と関係していました。
陰と陽、そして温と寒の考え方は、次第に科学的に証明されて来ているようです。
結論として
中国人の健康的な食事に関する伝統的な情熱、情報は、大変深いものであり、日本人や欧米人が忘れかけているものでもあります。
昔の人たちが長い歴史の中で得てきた知識を、再び紐解くことが色々なことから悲鳴を上げている現代人の体が健康的になる鍵なのかもしれません。
編集部C-NZ

Nutrition and Dietetics
http://onlinelibrary.wiley.com/