ストレスが肥満の原因に
親がストレスを抱えている家庭の子どもほど、太りやすくなることがわかった。カナダの聖ミカエル病院の研究チームが発表した。
同研究チームは、米小児疫学調査のデータをもとに、ストレスと肥満の関係性を調査した。被験者は5歳から10歳の子ども4078人で、BMI値を測定するとともに、両親にアンケートをとった。
(画像はイメージです)
結果、親が多大なストレスを感じている家庭で育った10歳の子どもは、通常の子どもに比べ、BMIが平均2%高いことが明らかとなった。
また、ストレスを抱えている親をもつ子どものBMI増加スピードが、ほかの子どもよりも7%高くなることがわかった。
ストレスは家族の大敵
なぜ、親のストレスが子どものBMIに影響するのか。それは、ストレスを感じている親ほど、家族と過ごす時間が少なくなるためであると考えられている。
問題を抱えていると、家族で食事をとったり、運動をしたり、出かけたりする機会が減る。親が不健康な生活をおくっていると、子どももそれを敏感に感じ取り、ジャンクフードを食べたり、外で遊んだりすることがなくなるという。
研究チームは、
幼少期は、食事や運動など、その後の人生に大きく関わる生活習慣を学び、発展させていく大切な時期だ(sante logより)
と述べるとともに、問題を抱える家庭をサポートすることが重要であると説明している。

聖ミカエル大学
http://stmikes.utoronto.ca/親のストレスが子どもの肥満の原因 sante log
http://www.santelog.com/news/nutrition-obesite