和食に関する実態調査
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたとして、連日メディアでも取り上げられていましたが、実は“味わい方”が分からないと感じている人が多くいることが実態調査で見えてきました。
この調査は、高橋酒造株式会社が20代から60代の日本人500人を対象に実施した、「和食」に関する理解度や意識を計ったものです。
60代に比べ、若年層の20代に和食に対する自信のなさや、和食離れが見られる結果となりました。
(画像はニュースリリースより)
若年層の間で進む和食離れ
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを「誇りに思う」と回答した人は全体の約9割に上り、多くの回答者が和食を母国のものとして大切に感じていることが分かります。
一方、和食の食材である“米”“出汁”“野菜”の味や鮮度、品質の違いを見極める自信が「非常にある」と回答した人は、それぞれ2割に満たず、「ある」を含めても約6割に留まりました。
“米”の見極めについて自信を持っている60代は75%に上りましたが、20代では反対に62%が「自信なし」の回答でした。
そもそも、「ほぼ毎日和食を食べる」回答者は全体の約4割と、半数を下回っており、20代から30代ではなんと約2割と、少ない結果になりました。
お米マイスターの語る「味わい力」2つのポイント
和食離れが進む日本人に対し、五ツ星お米マイスターで京の米老舗 八代目儀兵衛店主である橋本隆志(はしもとたかし)さんが、食事を楽しむ力、「味わい力」を向上させることを提案しています。
橋本さんの語る“和食を味わうポイント”は2つ。1つ目は「お米」、「出汁(だし)」、「食材」へ意識を向けること。
2つ目は繊細な味わいを持つ和食を楽しむために、「飲み物との組み合わせ」に気を配ること。
明日から毎日三食和食を作る、というのはハードルが高いですが、まずはこのポイントを押さえて、“きちんと味わう”ことから始めてみたいものです。

高橋酒造株式会社ニュースリリース
http://www.hakutake.co.jp/info/release/_4.html