糖尿病
近年西洋的な食事が一般的になるにつれ、糖尿病に苦しむ人が増えてきています。
(画像はイメージです)
今までの研究で、デーツという果物の抽出物とインシュリンのコンビネーションが、インシュリン単独よりも、肝臓や腎臓への糖尿病の影響が少なくなることがわかっていました。
デーツの種の抽出物と糖尿病の関係
そこで2013年に「Functional Foods in Health and Disease」に発表されたサウジアラビアの研究では200匹の糖尿病のラットと健康なラットを使って、インシュリンと、デーツの種の抽出物がそれぞれどのように糖尿病に影響があるかを調べたとのことです。
その結果、空腹時血糖値はデーツの種の抽出物を与えられたラットでは健康なラットと変わりありませんでしたが、インシュリンを与えられたラットでは大変高かったそうです。
そしてどのくらいのインシュリンが体に取り込まれたかを示すペプチドの値(少ないほどインシュリンが取り込まれたことを示す)も、デーツの種の抽出物を与えられたラットでは健康なラットと変わりがなく、インシュリンを与えられたラットが一番少なかったそうです。
これらの結果より、デーツの種の抽出物は、インシュリンの分泌を促して血糖値を下げる効果がある可能性が高いと筆者らは結論づけています。
結論として
糖尿病の中でも特に先天性だと言われている一型糖尿病ではインシュリン以外には特効薬などが見つかっていないと言われていますし、二型糖尿病においても希望が持てる結果ではないでしょうか。
編集部 C-NZ

Functional Foods in Health and Disease
http://functionalfoodscenter.net/