肝臓、胆管系のがん
肝臓がんと胆管系のがんは、悪性度が強く、発見が遅いことが多く、治療が難しいことで知られています。
(画像はイメージです)
リスクのうちの一つとしてB型肝炎やC型肝炎があり、これは感染性のものなので、世界的に発展途上国の方がこのがんにかかる率が高く、先進国の方が少ないことが知られています。
肝臓、胆管系のがんと食生活
近年いわゆるメタボリックシンドロームの症状を持つ人の方が先進国においても、このがんになりやすいことがわかってきており、これには食事中の炭水化物の量やグリセミックインデックス、いわゆるGI値が関係しているのではないかと言われています。
また、食事中の食物繊維はやはり、GI値や脂質、体重のコントロールと関係して、こういったがんを予防する働きがあるのではないかとも言われています。
そこで2013年に「Annals of Oncology」に発表されたフランスの研究では、47万人以上の人に対し、GI値、炭水化物の摂取量と肝臓がん、胆管系のがんのリスクを調べたそうです。
その結果、炭水化物の摂取量やGI値とこれらのがんの関係は明らかには見られませんでしたが、砂糖の量と肝臓がん、食物繊維の量と肝臓がん、胆管系がんには関係性が見られたそうです。
結論として
筆者らは、食物繊維をたくさん摂取すること、砂糖の摂取を減らすことが肝臓がんや胆管系がんのリスクを減らすのではないか、と結論づけています。
編集部 C-NZ

Annals of Oncology
http://annonc.oxfordjournals.org/