骨粗しょう症
骨粗しょう症患者数はアメリカでは4400万人に上ると言われており、50才以上の人の55%に及ぶと言われています。
(画像はイメージです)
骨の健康と食事には密接な関係があると言われており、最新の食生活ガイドラインでも乳製品を摂取することが予防になるとされています。
牛乳は多種類の栄養が含まれており、それを同時に取ることで別々に取るよりも健康に良い影響があると言われていて、特に骨密度には良い影響があると言われています。
乳製品と骨折の関係
けれども、乳製品の摂取と骨折との関係は論議を呼んでおり、様々な結果が報告されています。
また乳製品と一口で言っても、牛乳、ヨーグルト、チーズ、クリーム、サプリメントと色々な形があり、それぞれの効果が違うとも言われています。
そのため2013年に「National Institutes of Health」に発表されたアメリカの論文では乳製品の種類が、骨密度や骨折にどのように影響があるかを調べました。
3000人以上を一年以上調査した結果、ミルクや液状の乳製品は股関節の骨密度に、ヨーグルトは大たい骨の骨密度に効果があったものの、チーズとクリームは効果がありませんでした。クリームに関しては、逆に骨密度にマイナスに影響する結果が出たそうです。
また股関節骨折に関しては、乳製品の摂取との関与は明らかには見られませんでした。
結論として
今回の研究では乳製品の摂取は種類を選べば股関節の骨密度には影響がありそうですが、骨折には関与しないとの結論となりました。
乳製品の効果については様々な研究がなされていますのが、更なる研究が期待されるところですね。
編集部 C-NZ

National Institutes of Health
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