平成24年度の調査、結果公表
厚生労働省が、平成24年度の「国民健康・栄養調査」の結果を発表しました。
「国民健康・栄養調査」は、毎年実施される調査で、国民の健康状態や栄養状況などを把握し、健康を推進する目的を持っています。
平成24年度は、平成9年以降、5年おきに実施されている糖尿病有病者の推計人数などに重点をおき調査が行われました。
その結果、調査を開始した平成9年以降初めて糖尿病有病者と予備軍の数に減少が見られました。
また、糖尿病有病者で治療を受けている人数は毎回増加しており、国民の糖尿病に対する意識の向上がうかがえる今回の結果となりました。
「糖尿病が強く疑われる者」、「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合年次推移(厚労省調査結果より)
糖尿病予備群は男女ともに減少
この調査は国民の12,750世帯に向け行われました。
「糖尿病が強く疑われる者」の割合では、平成19年の調査と比べ、男性は15.3%から15.2%と、ほぼ変わらない状況でした。
女性は平成19年度には7.3%でしたが、今回の調査では8.7%と増加が見られました。
年代別に見ると、男性は3年前に比べ40代が7.6%から5.4%に。60代が22.1%が20.7%に減少していました。
女性は50代では微増が見られましたが、60代では反対に14.1%から12.6%に減少していることが分かりました。しかし、70代以降では11.0%から16.7%へと大幅な増加が見られ、全体数では増加という結果につながったようです 。
また、「糖尿病の可能性を否定できない者」の割合は、3年前と比べると男性が14.0%から12.1%に。女性が15.9%から13.1%に減少していました。
男性は40代で11.0%から7.2%に、50代で16.7%から10.2%に、60代以降もわずかに減少を見せていました。
女性では全体的に減少していましたが特に50代が20.8%から12.1%と8.7%も減少していました。
この結果から、男女ともに糖尿病予備群が減少していることが分かり、今後の糖尿病有病者数にも変化が現れてきそうです。

平成24年「国民健康・栄養調査」の結果(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html