加糖の飲料水
ここ20~30年で、加糖の飲料水は急速に増えており、 それによって一日のエネルギー摂取が増えたことが、先進国の人たちにとって体重増加の一因とされています。
(画像はイメージです)
アメリカの青少年の間では加糖のソーダ飲料が一番飲まれており、問題であると指摘されています。
ぜんそくと食品
近年ぜんそくの子供が急速に増えていますが、最近の研究で、肥満や体重の多い子供の方がぜんそくになりやすいという報告がなされています。
ぜんそくが増えてきている原因には様々ありますが、食べ物が一因だとする報告もされています。
例えば、ソーダ水や食品の添加物である安息香酸ナトリウムはぜんそくに悪影響を及ぼすと言われていますし、ソーダを飲むことでぜんそくの症状が悪化するという報告もあります。
そこで2013年に「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」に発表されたアメリカの研究では、日常的な加糖のソーダ水の摂取とぜんそくの関係を調べたそうです。
1万6千人近い高校生を調べた結果、加糖のソーダ水を日常的に飲んでいないぜんそくの子は全体の9.7%でしたが、一日に三度かそれ以上飲んでいて、ぜんそくがある子は全体の14.7%でした。
結論として
筆者らは、この結果から加糖のソーダ水はぜんそくに悪影響を及ぼす可能性が強いとして、加糖のソーダ水の摂取を減らした方がいいのではないか、と結論づけました。
ソーダ水を日常的に飲むという家庭環境がぜんそくと関与する可能性もあるかもしれませんが、一つの興味深い結果ではないでしょうか。
編集部 C-NZ

Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/