アメリカの食生活に改善が
ファストフード店には日本にはないキングサイズがあり、映画を観るときはバケツサイズのポップコーンを小脇に抱え食べる。そんなイメージすら抱いてしまうアメリカ人の奔放な食生活。
実際に肥満体型の人も多く、病気になりやすいとして、アメリカ人の食の乱れは社会問題になっていました。
オバマ政権主導で、2009年からこの問題に対策が講じられ、労働年齢の大人の食生活にわずかながら改善が見られていると、米農務省(US Department of Agriculture)が1月16日に調査結果を発表しました。
(画像はイメージです)
功を奏したオバマ政権の政策
政府は、国民の食生活を改善するため、それぞれの国民が毎日口にする食品の選択や食生活の質を向上することを推進し、全国民に健康的な食品や、化学的根拠に基づいた栄養学やアドバイスが行き渡るよう配慮してきました。
これにより、国民が以前よりも健康的なものを食べるようになり、食品の栄養成分表をうまく活用し、より低いカロリーのものを食べるようになり、コレステロールの摂取が減少し、食物繊維の摂取が増加したという結果が出ています。
栄養成分表の活用がキーポイントに
改善の大きな助けとなったのは、食品のパッケージに記載されているものなど、栄養成分表の活用が近年増えてきていることだと調査隊は指摘します。
42%の労働年齢のアメリカ人と、57%のさらに年齢層の高いアメリカ人がいつも、またはほとんどいつも栄養成分表を参考にして食品を選択していると回答しました。
また、レストランなどでは、76%もの労働年齢のアメリカ人が、栄養成分表が手に入る場合は参考にしていると回答しました。
この調査結果に対し、トム・ビルサック農務長官は、“大変重要な進歩を遂げたが、まだ問題は終わっていない。農務省では今後も引き続き健康で安全な食が全国民に行き渡るのを推進するための重要なプログラムに投資をしていく。”とコメントしています。

米農務省ニュースリリース
http://www.usda.gov/wps/portal/usda/