三枚葉ヤム
ヤマイモ属のうち熱帯性や温帯性気候の地域で生える野生のdioscorea dumetorumは慢性病に効果があると言われています。
甘い味がするヤマイモで、消化性が良く熱を加えることで栄養価が高くなることがわかっています。
(画像はイメージです)
そこで2014年に「Functional Foods in Health and Disease」に発表されたナイジェリアの研究では、20匹の大人の雄ラットを使って、実験を行ったそうです。
ヤムの効果
ラットを、人工的に糖尿病にして、ヤムを与えたグループ、血糖降下剤で治療したグループ、何も治療をしていないグループ、そして糖尿病にしていないグループの4グループに分けたところ、糖尿病にさせられたラットは、させられる前に比べて食事の摂取量が減ったとのことです。
糖尿病にさせられてないラットは17日間の実験の間に順調に体重が増えましたが、糖尿病にさせられたラットのうち、ヤムを与えられたラットは5.4%,血糖降下剤を与えられたラットは4.0%、治療をしていないラットは6.15%体重が減ったそうです。
糖尿病にさせられたラットは血糖値が370% から 626%上がりましたが、ヤムを摂取することによって22.6%、血糖降下剤を与えられることによって5.5%下がりました。
また、ヤムを摂取したラットからは、インシュリンは検出されず、血糖降下剤を与えられたラットから正常のラットより少ない濃度のインシュリンが検出されました。
結論として
筆者らは、ヤムは糖尿病のラットの空腹感、体重を減らし、低血糖を起こしましたが、この作用はインシュリンによるものではなく、別のメカニズムによるものかもしれないと結論づけています。
編集部 C-NZ

Dioscorea dumetorum-Fed Rats Exhibited Decreased Body Weight, Blood Glucose, and Insulin in STZ-induced Diabetes
http://functionalfoodscenter.net/