トリプルネガティブ乳がん
トリプルネガティブ乳がんとは、ホルモン治療に必要な受容体三種類すべてが陰性でホルモン治療に対する効果が見られにくい、治療が難しい乳がんです。
(画像はイメージです)
再発が早く、再発してしまうと大体が転移してしまい、予後があまりよくないといわれています。この、トリプルネガティブ乳がんは全乳がんの約15%といわれています。
トリプルネガティブ乳がんに対する治療は、がんを小さくするための導入療法などがなく、とても副作用の強い治療法しかありませんので、天然のもので、効果があるものがあればとても患者さんにとっても有益です。
トリプルネガティブ乳がんとブルーベリーの関係
そこで2014年に「Nutrition and Cancer」に発表されたアメリカでの日本人による研究では、炎症に効果があるといわれているブルーベリーがトリプルネガティブ乳がんに効果がないかどうか、また、あれば、そのメカニズムを、マウスを使って調べたそうです。
マウスには西洋風の高脂肪な食事とブルーベリーパウダーを与え、がんの形成と転移を調べました。
その結果、ブルーベリーを与えられたマウスは、与えられてないマウスに比べて、できたがんが明らかに小さく、潰瘍が少なく、転移も少なかったそうです。また、ブルーベリーを与えられたマウスの結成中にある抗炎症物質のレベルは増えていてたとのことです。
結論として
筆者らはブルーベリーは、トリプルネガティブ乳がんとその転移を、炎症を減らすことによって阻害し、がんの成長と転移を減らしたのではないか、と結論付けています。
編集部 C-NZ

Whole Blueberry Powder Inhibits Metastasis of Triple Negative Breast Cancer in a Xenograft Mouse Model Through Modulation of Inflammatory Cytokines
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