太りすぎの女性は要注意
イギリスに本部をもち、ガンに関する科学研究の支援や、予防の啓発活動を行う非営利団体World Cancer Research Fund(世界ガン研究基金)が、4万人の女性を対象に、1万6000件の卵巣ガンを取り扱う調査を行いました。
これにより、これまでは年齢や家族の病歴だけがガンの危険因子であると考えられてきましたが、体重過多であることも卵巣ガンの発症リスクを高めるということが明らかになりました。
イギリスでは毎年7100件もの卵巣ガンが報告され、4300人が命を落としています。早期発見時の5年生存率は90%を超える高さですが、発見が遅れる傾向にあるため致死率が高く、末期で発見されると生存率は10%を切ってしまいます。
(画像はWorld Cancer Research FundのWEBサイト)
自分のBMI値知ってますか?
同じくイギリスでは、61%の大人(57%の女性)が体重過多、または肥満状態にあり、ガンのリスクを高めていますが、実は6分の1のケースにあたる23400件のガンは、毎年適正体重(BMI18.5-25)を保つことで防げると査定されています。
卵巣ガンにおいては、適正なBMI値を5上回るごとに、発症の可能性が6パーセント増加します。日本ではBMI値25以上が肥満とされています。
BMI値の計算方法は、体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))です。World Cancer Research Fundでは、BMI値を定期的にチェックして、健康的なライフスタイルを保つことをすすめています。

World Cancer Research Fund(世界ガン研究基金)プレスリリース
http://www.wcrf-uk.org/about_us/media/