ナッツとメタボリックシンドローム
ナッツの摂取は、その微小栄養の効果で心疾患や糖尿病を減らし、健康な体重を保つことが出来るといわれています。
(画像はイメージです)
そこで2014年に「European Journal of Clinical Nutrition」に発表されたカナダの研究では、ピスタッチオの消費がどのようにメタボリックシンドロームに影響するかを調べたそうです。
この研究ではメタボリックシンドロームを持つ20人の被験者に5から10週間にかけて五つの食べ物を摂取してもらいました。
その食べ物は脂肪分や量がそれぞれ違い、1、白パン、2、白パン、バター、チーズ、3、白パン、ピスタッチオ、4、白パン、5、白パン、ピスタッチオで、1番から3番が炭水化物が合計50g、4番と5番が12gだったとのことです。
調査したのは食後血糖値、インシュリンレベル、満腹感と関係する胃腸系のホルモン、心臓系の機能でした。
その結果、食後の血糖値は白パンだけの食事において一番高く、ほかのものを一緒に食べた場合は血糖の反応が明らかに弱まりました。食後のインシュリンの値は、2番が一番高かったですが、ピスタッチオを混ぜた食事では、パンだけのものとは違いが見られませんでした。
心臓の機能の値はパンだけの食事では、ほかのものを一緒に食べた場合よりも明らかに上昇したそうです。
結論として
白パンと比べて、ピスタッチオの摂取は食後血糖値を下げ、インシュリン放出を抑える可能性がある結果となりました。筆者らは、この結果は、糖尿病やメタボリックシンドロームの人たちにとって、よい結果なのではないか、と結論付けています。
編集部 C-NZ

Acute effects of pistachio consumption on glucose and insulin, satiety hormones and endothelial function in the metabolic syndrome
http://www.nature.com/