食中毒
食中毒は飲食店などでの発生がほとんどだと考えがちですが、実は家庭環境でも多発しています。
(画像はイメージです)
不衛生な状態が大きな食中毒を招きますので、家庭内でも注意が必要です。
家庭環境での食中毒
2014年に「Food Control」に発表されたポルトガルの研究では、15件の家でそれぞれいくつかのポイントについて、食中毒の原因菌を調査したそうです。
調査した病原菌は、腸内細菌科、コアグラーゼ陽性ブドウ球菌、大腸菌、リステリア、カンピロバクターの5つでした。
調査したポイントはドアのノブ、冷蔵庫と食器洗い機の取っ手、コンロの栓、食品の表面、水道の栓、キッチンタオル、キッチンに入ることの出来る飼育している動物の足、でした。
その結果、125の腸内細菌科、86のコアグラーゼ陽性ブドウ球菌、13の大腸菌、5のリステリアが検出されたとのことです。カンピロバクターは検出されませんでした。
ほとんどの菌種が、全てのポイントから検出されたそうです。
また、衛生状態を保つためにしていることについてのアンケートもとりましたが、衛生状態とそのアンケートの結果には関係性がなかったそうです。
結論として
これらの結果から、家庭環境では衛生状態を理解していなく、衛生状態をしっかり教育するキャンペーンが必要なのではないか、と筆者らは結論づけています。
編集部 C-NZ

Food safety in the domestic environment
http://www.sciencedirect.com/