「サルコペニア」「メタボリックシンドローム」を見据えた研究も
早稲田大学のスポーツ科学学術院・川上泰雄教授らの研究チームは15日、iPhone上で動作するアプリ「メタボウォッチ」を開発・公開したと発表した。
同アプリは、加齢によって骨格筋の量が減少し、筋力が大きく低下する現象である「サルコペニア」、またこのサルコペニアや不適切な食事習慣によって引き起こされる「メタボリックシンドローム」を念頭に置いた調査研究と並行し、提供されるもの。
この研究において、研究チームでは任意の参加者からデータを収集しての調査研究を実施。アプリを通じて生活習慣や食事習慣、身体計測データなどに加え、歩数や距離などからなる運動習慣記録を幅広い年代の男女から収集する。
研究チームは得られたデータについてビッグデータ解析を行い、この結果に基づいた個別提案型健康管理の確立につなげたいとしている。
健康管理のツールとしても有効、研究成果を幅広く還元
また研究チームでは、利用者各自にアプリそのものを健康管理のツールとして活用してもらうほか、将来的にはサルコペニア・メタボリックシンドロームを見据えた適切な運動・食事プログラムの提案を目標としており、アプリの利用者をはじめ人々に研究成果が還元されるよう努める方針だ。
(画像はプレスリリースより)

ニュース - 早稲田大学
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