米国の大学、総合病院、研究所の共同研究チームが発表。
1週間に加糖飲料の摂取量が3缶以下の人に比べ、6缶以上摂取している人は糖尿病前症リスクが46%増加していた。米タフツ大学、マサチューセッツ総合病院、米国立心肺血液研究所の共同研究チームによる、1685人(平均年齢51.9歳)の14年間以上に亘るデータ分析により検証された。
「糖尿病前症」は「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」の値が「5.7~6.4」で、糖尿病とまでは診断されないが、高血糖の状態だ。この時点では、生活習慣の改善により糖尿病発症が予防できる、とされている。
加糖飲料とは、コーラなどの炭酸飲料やスポーツドリンクを含む砂糖入りの清涼飲料、果汁100%ではないフルーツジュースなどを指す。
人工甘味料を使用したダイエットソーダについて
加糖飲料ではないダイエットソーダについては、糖尿病前症のリスクと有意な関係は確認されなかったが、先行研究で、人工甘味料と2型糖尿病リスクの関係が示唆されており、ダイエットソーダが安全である証拠とはならない。
ウエストやBMIが低い人も要注意
研究チームの分析結果では、糖尿病前症や糖尿病と診断された人の多くは白人女性で、ウエスト周囲径やBMIは平均的だった。したがって、ウエストやBMIが低い人も、加糖飲料の飲みすぎ(週6缶以上)には注意すべきである。
糖尿病患者の減少に向けて
研究者たちは「加糖飲料を減らし、運動を取り入れるだけで、2型糖尿病患者の大幅な減少につながるだろう」とコメントしている。
(画像はエイジングスタイルHPより)

エイジングスタイル
http://www.agingstyle.com/2016/11/21001595.html