欧州連合 牛肉のDNA検査を実施
1月中旬、英国にて牛肉に馬肉が混入している食品が発見され、欧州全体を揺るがす大問題に発展した。
これを受け、欧州連合は牛肉加工食品のDNA検査を実施。16日に調査結果を発表した。
欧州連合によると、EU加盟国27か国で行った検査の結果、馬肉が確認されたのは4,66%だったことが明らかとなった。
英国では確認されず
欧州連合が、各国の協力のもとに計4144点の牛肉加工食品、もしくは加工用牛肉の検査を実施したところ、193点に馬肉が確認された。
馬肉が最も多く混入していたのはフランスで、353点のうち47点、13,3%が検査で陽性となった。なお、フランスに次いで多かったのは、ギリシャ(12,5%)、ラトビア(10%)、デンマーク(9,1%)となっている。
馬肉問題が発覚した英国およびアイルランドでは、今回の検査では馬肉の混入は確認されなかった。
問題は食品表示の不正
牛肉のDNA検査と並行し、欧州連合は人体に悪影響を与える動物用医薬品、フェニルブタゾンの検査も行った。
英国、アイルランド、チェコにて計16点のサンプル検査で陽性反応がでたが、全体の0,5%と低い割合だった。
欧州連合のボルジ保健・消費者担当委員は、
検査結果は、問題は食の安全ではなく、食品表示の不正であることを裏付けた(Le Mondeより)
と述べ、消費者の不安をやわらげるとともに、欧州連合内での食品管理体制の強化が必要であるとの見解をしめした。

欧州連合 公式サイト
http://europa.eu/index_fr.htmフランス 馬肉問題で最も被害大きく Le Monde
http://www.lemonde.fr/sante/article/2013/04/16/