よく噛んで食べると糖代謝に関わるホルモンの分泌量がより多くなる
キユーピー株式会社は、2022年10月1日(土)および2日(日)に開催された「日本咀嚼学会 第33回学術大会」にて、「ゆっくりよく噛んで食べる」ことが食後の代謝にどう影響するのかについて発表した。
同発表によると、健康な成人男性19名を被験者とし、「千切りキャベツを咀嚼して食べるとき(グラフ黒点)」と「キャベツの粉砕物を咀嚼せずに食べるとき(グラフ白点)」における血糖値の変化を比較したところ、「千切りキャベツを咀嚼して食べるとき(グラフ黒点)」の方が、糖代謝に関わるホルモンの分泌量がより多くなることが確認できたという。
このことから、食事をする際に“よく噛む”ことは、食事を受け入れる態勢が整うことを示唆しているとし、咀嚼回数の比較的多い野菜などから食事の食べ始めるという方法は、血糖値を下げる食習慣として重要であると訴えた。
同研究は、“噛むことの大切さ”の啓発のため、早稲田大学の宮下 政司教授と研究助手・亀本 佳世子氏との共同で、同社が2021年から行っているもの。
同発表の内容は、同学会特設ホームページにて10月17日(月)から10月31日(月)までオンデマンド配信している。視聴には参加登録が必要で、登録受付締め切りは10月24日(月)までだ。
なお、配信される発表動画は視聴のみが許されており、ダウンロードやスクリーンショット、音声録画、画像録画、SNS等に投稿・公開、Web上での公開および共有は固く禁じられている。
血糖値を下げる食習慣に「サラダ」が貢献できること
血糖値を下げる食習慣を考えるとき、食材選び、食事のタイミング、食べ方の3つを要点とするが、その中で、食べ方の一つである“よく噛む”ことは、インスリンの分泌を促進させる効果があるといわれている。
また、今回の研究発表は「野菜から食べ始める」ことの重要性を裏付けることにつながった。
さらに、野菜に多く含まれる食物繊維には糖の吸収を遅延する効果あることが知られており、食材選びの観点からも「野菜サラダ」は最適だ。
同社は、「サラダとタマゴのリーディングカンパニー」として、健康的な食文化の創造に貢献していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

キユーピー株式会社 ニュースリリース
https://www.kewpie.com/newsrelease/2022/2747/キユーピー株式会社 研究レポートレポート
https://www.kewpie.com/rd/innovation-story/2022_04/