味覚の発達を妨げるお子様セット
エジンバラ大学の健康科学センターに務めるValeria Skafida研究者によると、英国などで増加する子どもの栄養不足と偏食の原因が、お子様ランチにあることがわかった。
英国では、数年間より子ども用の出来合いランチやディナーセットが販売されおり、売り上げを伸ばしている。特に両親が共働きの家庭からの支持があつく、子どもにも人気がある。
しかし、Skafida研究者は、スーパーやレストランで提供されているお子様セットが子どもに悪影響を及ぼすと指摘。味覚の発達を妨げ、偏食や栄養不足を招くと主張している。
健康のカギは家族との食事
英国王立小児科小児保健学科のメンバーであるColin Michie氏も、Skafida研究者に賛成している。Michie氏は、
フランスなどでみられるように、家族全員で食卓を囲み、子どもが親と同じ料理を食べていれば、鉄分やビタミンD不足になったりはしない(Terrafeminaより)
と述べている。
子どもに同じ食べ物を共有するよう親に訴えかける一方で、Valeria Skafida研究者は、子ども向けのメニューを手にする親を責めるつもりはないという。
年齢によっては、子どもたちは食べ物にうるさく、親にとっては悩みの種だ(Terrafeminaより)
と述べ、理解を示した。
しかし、食育の大敵は「特別扱い」であることに変わりはない。
家族で食卓を囲み、大皿にのったおかずをみんなで分かち合いながら食べることこそ、子どもたちにとってなによりの食育であることを忘れてはならない。

エジンバラ大学健康科学センター 公式サイト
http://www.cphs.mvm.ed.ac.uk/英国王立小児科小児保健学科 公式サイト
http://www.rcpch.ac.uk/家族との食事が子どもの健康を促進 terrafemina
http://www.terrafemina.com/forme/nutrition/