脳卒中リスクを抑制
カリフォルニアくるみ協会は5月25~31日の「脳卒中週間」に合わせて、くるみを中心とするナッツ類を加えた地中海料理が心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中、心血管系死亡)リスクの中でも、特に脳卒中リスクを抑制するという試験結果を紹介している。
この試験結果は2月25日『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』オンライン版に掲載されたスペインのPREDIMED(PREvención con DIeta MEDiterranea :地中海料理による疾患予防)によるもの。
くるみを中心とするナッツ類を加えた地中海料理を摂取した群は、低脂肪食に関する指導(米国心臓協会ガイドライン)を受けた対照群と比較しても心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中、心血管系死亡)リスクが30%抑制され、中でも脳卒中リスクが49%も抑制された。
コレステロール低減も
脳卒中はガンや心臓病と共に日本人の3大死因の1つで、寝たきりになるリスクも高いことから、その予防が重要とされている。
ナッツは脂肪分が高く、高カロリーであることから動脈硬化性疾患の予防には敬遠されてきたが、今回の試験結果で植物性脂肪の豊富な食事パターンが心血管系疾患の予防に好影響であることがわかった。
くるみは植物性オメガ3脂肪酸の一種であるアルファ・リノレン酸を大量に含み、さまざまな抗酸化物質と栄養素を含み、相乗的に心血管系に対する保護作用をもたらすと考えられており、くるみがコレステロールの低減、炎症の軽減、血管内皮機能の改善を助けることが判明している。

カリフォルニアくるみ協会
http://www.californiakurumi.jp/