肥満と栄養不足が混在
国際連合食糧農業機関(以下FAO)は4日、世界の農業および食糧配布状況に関する年間レポートを発表した。
ローマにて発表されたレポートによると、北アフリカで肥満率が増加している一方、サブサハラアフリカでは十分な食事を確保できない状況が続いていることが明らかとなった。
肥満者が急増
1980年、アフリカの過剰体重率は20%弱だった。また、肥満率も5%を下回っていた。
しかし2008年に実施された調査によると、人口の約3分の1が過剰体重、10%が肥満であることがわかった。
人口の70%が過剰体重である北アメリカに比べれば微々たる数値であるが、専門家は過剰体重者および肥満者が急増していることに危機感を示している。
とくにチュニジアやエジプトなど北アフリカで体重の増加が見られている。原因としては、加工食品が多く、農作物の多様化が進んでいないことから栄養が偏っていることが考えられる。
ケニアとタンザニアに続け
一方で、サハラ砂漠より南にあるサブサハラアフリカの地域では、十分な食糧の確保が時として困難で、栄養不足になる人が多いことがわかっている。
FAOは、ケニアやタンザニアが伝統的な農作物を復活させ、バランスのとれた食生活を取り戻す取り組みを行っていることを高く評価し、他のアフリカ諸国に同様の政策を推奨している。

国際連合食糧農業機関 公式サイト
http://www.fao.org/index_fr.htm外務省 地域インデックス アフリカ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/africa.htmlアフリカで栄養失調と肥満 FAOが懸念 ferloo
http://www.ferloo.com/Sante-Malnutrition