「沈黙の病」を発見せよ
糖尿病は、「沈黙の病」といわれている。初期症状がほとんど現れないため、体に異変を感じて病院に行ったときはすでに合併症などを引き起こしているケースが多い。
フランスでの糖尿病患者数は、300万人。しかし、自覚症状のない「かくれ糖尿病」患者は、70万人にのぼるといわれている。
フランスでは今月3日より、フランス糖尿病協会(以下AFD)が主催する糖尿病予防ウィークが始まった。
目的は、「かくれ糖尿病」患者撲滅と病気予防だ。同協会は、フランス各地で糖尿病に関する知識を共有する学習会やイベントを開催するとともに、糖尿病検査を実施している。
早期発見、早期治療
国際糖尿病連合によると、2012年の世界の糖尿病患者数は、3億7100万人であることがわかっている。うち1億8700万人は、「かくれ糖尿病」患者だ。
糖尿病は、早期発見、早期治療が非常に重要であるといわれている。
パリのジョルジュ・ポンピドゥー欧州病院のジャン・ジャック・アルトマン糖尿病センター長は、
腹囲が、女性は80cm、男性は94cmを超える場合、医師の診断を受けたほうがよい(france infoより)
と述べている。また、異常にのどが渇いたり、多量の尿が出たりする場合も要注意だ。
ADFは、糖尿病予防ウィーク期間中、フランス国内でさまざまなイベントを催している。また同協会の公式サイトでは、簡単な糖尿病危険度テストを試すことができる。
糖尿病予防ウィークは、今月9日までとなっている。

フランス糖尿病協会
http://www.afd.asso.fr/国際糖尿病連合
http://www.idf.org/糖尿病検査 france info
http://www.franceinfo.fr/sciences-sante/info