テレビCM 小児肥満の一因
ミシガン大学の研究チームによると、テレビCMが子どもの食生活に悪影響を及ぼし、肥満の原因となることがわかった。
これまで、子どもをターゲットとした広告が小児肥満の一因であると憶測されてきたが、今回の研究がそれを証明した。
Kristen Harrison氏の研究チームは、約100世帯を対象に調査を実施。両親はもちろんのこと、子どもにもアンケートをとり、食生活とテレビの関連性を調べた。
結果、CMが頻繁に流れる番組を見ている子どもほど、脂肪分と糖分を多く含む食事を好むことが明らかとなった。一方で、宣伝が一切ないDVDなどを見ている子どもは、比較的バランスのとれた食生活をおくっているという。
ハンバーガーは「健康食」
ミシガン大学の調査結果について、世界保健機関は、
科学的なデータにより、テレビCMが子どもの味の好みに影響を及ぼし、食生活にも関係していることがわかった(Futura Santeより)
と述べ、今回の研究が小児肥満防止の糸口になると期待を示した。
また、同大学の研究チームによると、頻繁にCMを見ている子どもは、食に対する正しい知識を持っていないことが多いという。
例えば、ハンバーガーやフライドポテトを「健康食」または「バランスのとれた食事」と勘違いしているなど、食育に問題がみられることも明らかとなっている。

ミシガン大学 公式サイト
http://www.umich.edu/世界保健機関 公式サイト
http://www.who.int/en/テレビCMは小児肥満の原因 Futura Sante
http://www.futura-sciences.com/fr/news/t/medecine/