新たな王者はメキシコ
ついに米国が、「肥満王者」の座を明け渡した。
国連食糧農業機関(以下FAO)が発表した統計によると、メキシコが先進国のなかで最も肥満率の高い国であることがわかった。
メキシコにおける成人の肥満率は32.8%。これに対して、これまでトップの座をまもってきた米国の肥満率は、31.8%であった。
さらに、BMI値が25以上の過体重者をあわせると、メキシコで体重に問題を抱えている人は約70%におよぶことが明らかとなった。
メキシコだけではなく、世界的に急増する肥満にFAOは危機感をつのらせている。
世界的に急増する肥満
メキシコでは、肥満者が年々増加している。その理由のひとつとして、加工食品の普及があげられる。
同国では、カロリーが高く栄養価の低い加工食品の消費量が増加する一方、野菜や穀物の摂取量が減っており、これが肥満の一因であると考えられている。
FAOの統計で、日本は先進国のなかで最も肥満率の低い国であったが、肥満問題は他人事ではない。肥満者は世界的に増加しており、2008年の肥満人口は5億人と発表されている。
世界保健機関(WHO)は、食生活をみなおし、適度な運動を行うようよびかけている。

国連食糧農業機関 公式サイト
http://www.fao.org/home/en/世界保健機関 公式サイト
http://www.who.int/en/