給食で児童死亡
今月16日、インド東部のビハール州で給食を食べた児童が次々と不調を訴え病院に運ばれた。18日の時点で少なくとも25人が死亡。警察当局によると、給食に農業用殺虫剤が混入していた。
インド政府は、貧しい地域における児童の栄養状態改善をはかるため、無料の給食配給プログラムを実施している。
今回中毒事件がおきた学校も、政府による配給を受けていた。しかし、地元の人の証言によると、給食にまつわる賄賂があとを絶たなかったという。
子どもの健康を支援するはずのプログラムが、一部の人の私腹を肥やすために利用されていた可能性もあり、今回の事件との関連性が調査されている。
43%が体重不足
これまでに、ほかの地域でも給食後に児童が体調を崩すことがあった。給食に使われる材料の保管状態や調理方法が、問題の一因であるとみられている。
世界銀行によると、インドでは43%の子どもが体重不足であるという。また、物価の高騰などの影響もあり、貧困層の人口は4億5500万人にのぼる。
インド政府は7月上旬、食物の支援プログラムを承認したばかり。同プログラムは国民の約70%を対象に実施され、収入に応じて1人につき毎月3キロから7キロの穀物が配給される。

インド
http://india.gov.in/世界銀行
http://www.worldbank.org/食中毒での児童死亡 住民のいかり Le Monde
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/