生後6か月までの完全母乳 世界で38%
母乳育児を奨励する世界保健機関(以下WHO)の国際イベント、世界母乳育児週間が8月1日から開催されている。
母乳は乳児にとっては何よりの薬となり、体を保護する役目を担う。
現在、母乳育児をする母親は少なく、生後6か月まで完全母乳で育てられる子どもは、世界でわずか38%のみとなっている。
WHOは、最低6か月間は完全母乳で子どもを育てることを呼びかけており、母乳に関する正しい知識を広め、母親を支援するためのイベントを各国で開催している。
母親の健康にもいい母乳育児
偽った効果をうたい、母乳に対する不信感をあおるマーケティングが、多くの母親を母乳育児から遠ざけているという。また、仕事や風習、健康的な不安が、母乳育児を妨げている。
しかし、WHOによると、完全母乳で育てられた子どもは、将来肥満や糖尿病になる危険性が少なくなるという。また、便秘を防ぎ、感染症から子どもを守ることもできる。
また完全母乳育児は、母親の健康にもいい。乳児に母乳を与えることで、出産前の体重に戻りやすくなるほか、肥満や乳がんリスクを削減することができるという。
世界母乳育児週間は今月7日まで開催される。

世界保健機関
http://www.who.int/en/世界母乳育児週間
http://worldbreastfeedingweek.org/WHOが母乳育児を奨励 Journal de Bangui
http://www.journaldebangui.com/article.php