農産物の展示商談会
日本政策金融公庫主催の農産物展示商談会「アグリフード東京EXPO2013」が東京ビックサイトで8月22日、23日の両日行われました。
JAや食品メーカーら、647グループが出展し、特産品や加工品をバイヤーらにアピール。国内の業者だけではなく、輸出拡大を目指して13の国と地域からもバイヤーを招き、日本品質の農産物を売り込みました。
(画像はアグリフードEXPO公式ホームページ)
アグリフードEXPOとは
海外産の安価な輸入食品の増加などから、厳しい立場にある日本の農業者。バイヤーとの繋がりを増やすために開催されたアグリフードEXPOは、今回の東京開催で8回目です。全国各地から、米、野菜、果物、畜産などの農業者やJAグループ、食品加工業者などが出展しました。
今回は、日本の施策として取り組まれる「6次産業化」や農産物の「輸出促進」を重要な取り組みと位置づけ、海外でニーズが高まる「日本の農産物としての品質」を中心にアピールされました。
各コーナーで熱のこもった商談
東日本大震災で打撃を受けた東北地方の農産物。「東日本大震災復興支援コーナー」として岩手、宮城、福島、茨城が出展し、それぞれの特産品を紹介しました。
また、初めて展示商談会へ出展する農業者のための「農業者のチャレンジコーナー」が設けられ15名が参加。群馬、高知、秋田、宮城、埼玉、長野、静岡、鳥取、徳島、福岡、長崎の担当者は、不慣れな商談ながら、真摯に取り込む県の農業と特産品を売り込みました。
EXPO全体として注目されたのは「安心・安全」にこだわりを持った農産物や加工品です。減農薬や無農薬、有機栽培の農産物は国内の個人消費者からのニーズも年々高まっていますが、海外のバイヤーも日本品質として注視している様子でした。
今回の目玉!伝統野菜と機能性食材
伝統野菜の、加賀野菜、能登野菜、日野菜なども紹介され、その土地の土壌の良さや昔から変わらない農法にも注目が集まりました。
また、ヘルシー商品やアレルギー素材を使っていない商材、機能性食材が目玉として登場。
健康食品の原材料としても使われている事が多い機能性食材は黒にんにく、ちしゃとう、そばもやし、べにふうき、きな粉など、健康的な新しい食べ方やメニュー開発に使えるとして期待が高まります。
その他、一人暮らしのお年寄りや独身の増加から需要が増えた「おひとり様用」商材や、時短料理で使いやすいペースト状の野菜やカット野菜、冷凍食品なども注目されました。

アグリフードEXPO公式ページ
http://www.exhibitiontech.com/afx/index.html