妊娠中の食事と子どもの脳
子どもの知能の発達には、教育や社会環境が大きく影響する。しかし、それだけではない。妊娠中の食生活が、子どもの将来を大きく左右することがわかった。
(画像はイメージです)
スペインのグラナダ大学の研究チームは、欧州に住む母親約18000人と子ども約17000人のを5年間にわたり調査した。
妊娠中に摂取したビタミンBや葉酸、鉄分、オメガ3脂肪酸、そして母乳が、子どもの脳にどのように影響を及ぼすのかを研究した。
結果、妊娠3か月までに葉酸を多く摂取すると、子どもの行動障害リスクが低くなることがわかった。
母乳育児も好影響
妊娠中に脂肪分の多い魚を食べることも、子どもに好影響を与えるという。これは、魚に含まれるオメガ3脂肪酸が脳細胞の構成を手だすける働きがあるほか、ヨウ素が読書能力を向上させるためだ。
また研究チームは、母乳育児も子どもの脳の発達にいいとしており、母乳を与えることを推奨している。
研究を行ったクリスティーナ・カンポイ教授は、子どもの将来のためにも、妊娠中そして幼少期の食生活に気をつけることが大切であると結論付けている。

グラナダ大学
http://www.ugr.es/妊娠中の健康的な食生活が頭のいい子どもをつくる TOP SANTE
http://www.topsante.com/maman-et-enfant