写真を見ると、食べたつもりに
「料理は目で食べる」という表現があるが、この言葉どおりのことが実際に起こっていることがわかった。
米ブリガムヤング大学の研究チームによると、食べ物の写真を大量に見ることで、その写真にうつっている食べ物に対する食欲が減退することがわかった。これは、実際には食べていなくても満足した気分になり、食べたいという欲求を感じなくなるためであるという。
(画像はイメージです)
研究は、232人の学生の協力を得て実施された。被験者の半分に塩味の食べ物の写真を見せ、もう半分には甘い食べ物の写真を見せた。
その後、実際にピーナッツを試食してもらい評価を聞いたところ、塩味の食べ物の写真を見たグループは、もう一方のグループに比べ、ピーナッツの味を低く評価した。
つまり、塩味の写真を見すぎたために、同じような味に対する興味を失ってしまったのだ。
ダイエットにも効果的?
研究チームによると、食欲減退の効果を得るためには、最低でも60枚の写真を続けて見る必要があるという。また、写真は同一の食べ物をうつしたものが好ましい。
レストランなどで数枚写真を見るぶんには、影響はないという。
今回の研究結果は、ダイエットや食事制限を行っている人にも応用できる可能性がある。食べてはいけないものの写真を見て、欲求をコントロールすることができるためだ。
なお、写真による食欲減退の効果は即効性があるが、次の日には薄れてしまうことがわかっている。

ブリガムヤング大学
http://home.byu.edu/home/食べ物の写真で食欲減退 canoe
http://fr.canoe.ca/techno/mediassociaux/