高校に水耕農園
アメリカ疾病予防管理センターによると、アメリカでは大人の3人に1人が肥満であるという。
肥満の増加を食い止めるため、フロリダ州の一部の学校では、食に関する教育を積極的に行っている。マイアミにあるノースウェスタン高校もその1つだ。このほど、同高校の一角に、水耕農園が誕生した。
(画像はイメージです)
ノースウェスタン高校は、低所得家庭が集まる地域にある。貧しい地域では肥満率が高くなる傾向があるため、子どもたちの食に関する意識改革を行い、健康的な食生活を促進するのが水耕農園の目的だ。
農園プロジェクトに参加した生徒たちの中には、カリフラワーを初めて目にする子もいたという。同高校に通う生徒の1人は、
日々食べている野菜の栽培方法や食生活の改善方法を学んでからは、ハンバーガーを食べたくなくなった(LA DEPECHEより)
と、語っている。
農家の人はポップスター
農園プロジェクトに参加するスペイン人料理家のジョゼ・アンドレ氏は、食べ物の大切さを伝えていく同プロジェクトに、期待を寄せている。
また、同氏は、
農家の人々は、若い世代にとってポップスターであるべきだ。歌手や料理人と同等に扱われるべきだ(LA DEPECHEより)
と述べ、食べ物だけではなく、農業に従事する人々について学ぶことの重要性を訴えた。
十分な野菜が収穫できた際には、地域の人や保護者を高校に集めてパーティーをしたいとプロジェクトに参加する生徒たちは語る。
しかし一方で、
食について学んでから、両親にも食生活を見直すよう話をした。でも、野菜と果物はとても高価だ(LA DEPECHEより)
と述べ、肩を落とす生徒の姿も見られた。

マイアミノースウェスタン高校
http://northwestern.dadeschools.net/アメリカ疾病予防管理センター
http://www.cdc.gov/米国 肥満撲滅のため、農業を勉強 LA DEPECHE
http://www.ladepeche.fr/article/2013/10/27/