レッドブルなどに課税
フランス下院で今月24日、エナジードリンク税法案が賛成多数で可決された。今後、上院にて同法案の審議が行われる。
しかし下院で可決されたことで、レッドブルなどのエナジードリンクに1リットルにつき1ユーロが課税されることが濃厚となった。
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課税の対象となるのは、1リットルに含まれるカフェイン量が220mg、もしくはタウリン量が300mgをこえる飲料製品である。エナジードリンクをターゲットとしたのもので、フランス政府は年間約6000万ユーロの徴収を見込んでいる。
心肺停止を引き起こす危険性あり
エナジードリンク税の背景には、社会保障費の捻出という目的がある。しかし、それだけではない。
今月初頭にフランスの食品環境労働衛生安全庁(以下ANSES)が発表したところによると、エナジードリンクが、最悪の場合、心肺停止を引き起こす可能性があることがわかった。めまいやてんかんを誘発する危険性もあるという。
同庁は、特に未成年や妊娠中、授乳中の女性にエナジードリンクの摂取を控えるよう訴えている。また、アルコールと併用したり、激しい運動を行う前に摂取したりすることも危険だという。
ANSESの報告以外にも、エナジードリンクが健康に害を及ぼす可能性があるとするレポートは世界各国であがっており、今回の課税は、国民に注意を促すことを目的としている。

フランス政府
http://www.gouvernement.fr/フランス食品環境労働衛生安全庁
http://www.anses.fr/frレッドブル税可決 ハフィントンポスト
http://www.huffingtonpost.fr/2013/10/24/taxe