日本食普及のための実習授業
農林水産省が主催する日本食普及プロジェクト「Oishii Japan Japanese Food Season」の一環として10月18日、19日に日本食の実習授業を、“寿司職人養成スクール”の東京すしアカデミー シンガポール校がインドで行いました。
ニューデリーとムンバイで2日間に分けて行われたこの授業には、現地の料理学校に通うインド人学生が多く参加しました。
(デリー日本大使館での講演と指導 プレスリリースより)
ニューデリーでは200名もの参加!
初日の18日にインドの首都ニューデリーの日本大使館で行われたイベントには、名門料理学校IHM(Institute of Hotel Management)デリー校の学生200名が参加し、講演や寿司のデモンストレーションを観覧しました。
講演は東京すしアカデミー シンガポール校の講師浅野淳一さんによるもので、日本食の魅力や日本食の作り手が持つべき心構えなどが学生に伝えられました。握り寿司、巻き寿司のデモンストレーションでは、実際に代表の生徒への実習指導も行われ、生徒たちからは“日本食特有の繊細さが気に入った”、“今後日本食に取り組みたくなった”などの声が寄せられました。
ムンバイでは全員参加の実習を実施
インド西部、アラビア海に面したムンバイのIHMムンバイ校で19日に行われた講演では、生徒代表の30名全員に対し巻き寿司の実習授業を行いました。インドの生徒たちにとって馴染みのない巻き寿司の調理道具、巻きすや、現地で定番の食材ではない日本米や海苔を使った調理に苦労も見られましたが、多くの生徒が日本食への関心を高めました。
“いつか日本で日本料理を食べてみたい”といった感想も寄せられ、全2日の日程を大成功のうちに収めました。
世界第2位の人口と広い国土を持つインドですが、日本食がまだまだ浸透しておらず、驚くべきことに日本食レストランは約30店舗しかないという状況です。日本の食や文化が普及していくことで、日本の企業のビジネスチャンスが増えたり、日本へのインド人旅行者が増えたりと、まだまだ日本とインドの関係には伸びしろがありそうです。

東京すしアカデミー株式会社プレスリリース
http://www.atpress.ne.jp/view/39996