日本よりも一足さきに承認される
味の素の開発した「アドバンテーム」、新しい人工甘味料が、オーストラリアとニュージーランドに続いてアメリカ食品医薬局で承認されました。日本やヨーロッパ諸国では、まだ承認はされていません。
(画像はイメージです)
アドバンテームの特徴は?
人工甘味料としてはすでに、サッカリン(スイートンロー)やアスパルテーム(イコール)、スクラロース(スプレンダ)などがありますが、アドバンテームはアスパルテームの100倍、また、しょ糖の約20,000倍の甘味度があります。
他の人工甘味料に比べ、甘味料の高さが、アドバンテームの1つの特徴です。また味も砂糖とよく似ています。そのほか、白い粉末であること、水に溶けること、また高温におかれても品質に変化がおきないのがアドバンテ-ムです。
気になる、安全性と今後?
アドバンテームは、人間や動物にたいして行われた37の研究結果をもとに、承認されました。この結果から、糖尿病の人も含め、一般の人の摂取が安全だとされています。
アドバンテームは、フェニルケトン尿症の人に対して、使用制限をする必要があるアスパルテームと成分が非常に似ています。しかし、アドバンテームは甘味度が非常に高く、摂取量が少なくてすむため、フェニルケトン尿症の人に対しての警告も義務づけなくてもよいとしています。
サッカリンはスイートンローとして、アスパルテームはイコールとして製品化されていますが、アドバンテームの商品名はまだ決定していません。
ごく少量で砂糖と同じような甘みをだすことができ、なおかつカロリー制限ができるアドバンテームは今後、飲み物、ガムをはじめ、いろいろな食品製造業のひっぱりだこになるかもしれません。

カロリー・コントロール・カウンシル
http://www.caloriecontrol.orgウェブMD
http://www.webmd.com/foodFDA(米食品医薬局)
http://www.fda.gov/ForConsumers