3Dプリンターで食品、その目的は?
お年寄り、とくに嚥下障害のある人はかんだり、飲み込んだりすることが難しくなります。食欲が増すように見ためも味も、固形食と変わらないようにしたまま、柔らかい食感にというのが、3Dプリンターで食品を作る1つの目的のようです。
(画像はイメージです)
本当にできる、プリンターでの食事作り
ドイツのバイオズーン社は、3Dプリンターを使って準備された食事を、すでに1,000を超える老人ホームに提供しています。
「目で食べる」ともいいますが、これらの食事は食感が違っても、味だけでなく、見ためも本物の食品と変わらないため、食事の時間を楽しみにしてもらえるとしています。
現在は、この技術によって、グリンピース、カリフラワー、豚肉、鶏肉、ジャガイモ、パスタの六種類の食品を作ることが可能です。近々、食品の種類はもっとふえるだろうといっています。
プリンターと聞くと、どうしても紙にインクを使って印刷するというイメージがあります。食品を3Dプリンターで作る場合には、インクを液状化された食品に置きかえて考えればいいようです。液状化された材料が、固形だったもとの形になりますが、食感は柔らかい状態なのが完成品です。
バイオズーンのフォーストナー氏は、3Dプリンターで作られた食品を実際に試食し、本物の味と変わらないと感想を述べています。
3Dプリンターの将来は?
ドイツのバイオズーン社は、現在3Dプリンターを使って作られた食事を配送するという形をとっていますが、いずれは、コストを下げ、電子レンジやコーヒーメーカーのように各家庭に1つおかれるような手軽なものにしたいと考えています。
柔らかいだけの離乳食や流動食とは違い、目でも楽しめる食事が柔らかい食感で楽しめるようになるのは、画期的です。介護を手助けするためにも、将来は各家庭に3Dプリンターがおかれるようになるのかもしれません。

マンチーズ
http://munchies.vice.com/articles/germanギズモ-ド
http://gizmodo.com/the-first-cheapCBSニュース
http://www.cbsnews.com/news/nursing