持久力 10年ごとに5%低下
世界記録保持者のウサイン・ボルトをみていると、人間の走るスピードはどんどん速くなっているように思える。
しかし、南オーストラリア大学によると、現代の子どもたちは、親世代に比べて足が遅くなっていることが明らかとなった。原因は、体脂肪の増加であるとみられている。
(画像はイメージです)
同大学の研究チームは、1964年から2010年に発表された28か国、2500万人の子どもに関する調査を分析した。結果、1975年ごろから、子どもの持久力が10年ごとに5%低下していることがわかった。
また走るスピードにも変化がみられ、1.6キロ走のタイムは30年前に比べて90秒ほど遅くなっているという。
1日1時間の運動が必要
子どもたちの持久力が低下している主な原因は、運動不足による体脂肪の増加だ。
子どもには1日最低でも1時間の運動が必要といわれているが、世界保健機関の調べによると、わずか20%の子どもがこれを日常的に達成できているという。
持久力の低下は、世界的にみられる。
研究を主導したグラント・トムキンソン氏は、
子どものころから健康でないということは、後に心臓系疾患を発症する確率が高いということだ(Futura Sciencesより)
と述べ、注意を喚起している。

南オーストラリア大学
http://www.unisa.edu.au/世界保健機関
http://www.who.int/現代の子どもは、親世代よりも足が遅い Futura Sciences
http://www.futura-sciences.com/magazines/sante