10人に9人が飲酒経験あり
現代の高校生は、アルコールやたばこをより身近に感じているのだろうか。
フランス薬物中毒問題視察センター(以下OFDT)は2011年、欧州に住む高校生約6000人を対象としたアンケート調査を実施。
高校入学前に飲酒したことがあると回答した人は、実に10人中9人にのぼった。また、高校1年生の約半数、3年生では10人に7人が「酔っ払ったことがある」と答えた。
(画像はイメージです)
さらに、2年生の47%、3年生の56%が「ここ1か月で5杯以上のアルコールを飲んだ」と回答している。
合法でも、要注意
たばこについては、3年生の74%が喫煙した経験があることがわかった。また、約3分の1が日常的にたばこを吸っているという。
未成年の飲酒および喫煙は、健康に害を及ぼす可能性がある。
早いうちから飲酒を始めると、脳が萎縮したり、アルコール依存症になったりする危険性が増す。また喫煙は発育障害の原因となるほか、将来がんを発症するリスクを高めることがわかっている。
欧州では、飲酒および喫煙が許される最低年齢が比較的低く、高校生にも許可されている国は多い。
しかし、高校生が精神的、身体的に発達途中であることに変わりはない。周囲の大人が注意深く見守る必要がある。

フランス薬物中毒問題視察センター
http://www.ofdt.fr/高校生とアルコール、たばこ、大麻に関する調査 OFDT
http://www.ofdt.fr/ofdtdev/live/publi/tend/tend89.html高校生 アルコール、たばこ、大麻を大量に消費
http://www.topsante.com/medecine/addictions/drogue