骨粗しょう症
骨粗しょう症は高齢者に多い症状で、骨折や痛み、障害を引き起こしたり、それが原因で体調を崩してしまったりする病気です。
(画像はイメージです)
近年骨粗しょう症の人は増えていると言われており、予防のためにはカルシウムを摂取することが推奨されています。
カルシウム摂取
そこで2013年に「Nutrition & Dietetics」に発表されたオーストラリアの研究では、145人の老人(50才以上)の食生活とカルシウム摂取量を調べたそうです。
その結果、平均のカルシウム摂取量は必要摂取量よりはるかに少なく、大体5分の1の人しか必要摂取量を満たしていなかったそうです。
必要所要量を満たしていた人たちのカルシウム源としては、61%が乳製品であり、そのうちの33%が牛乳でした。
けれども、全脂肪乳や、低脂肪乳を飲むことで、中性脂肪やコレステロールを増やす飽和脂肪酸の摂取を増やしてしまう結果になったそうです。
結論として
筆者らは、50才以上の女性にとって、一日のカルシウムの必要摂取量は少なくともミルク2.8杯以上であるとし、飽和脂肪酸の必要摂取量を満たすためには、全脂肪や低脂肪のミルクをやめて、スキムミルクにすべきだ、と述べています。
カルシウムを乳製品から摂取することが骨粗しょう症の予防につながるという前提自体が論議を呼んでいるものの、興味の持てる研究結果ではないでしょうか。
編集部 C-NZ

Food choices that achieve calcium adequacy in
older women
http://onlinelibrary.wiley.com/