オーガニック野菜
近年なるべく農薬を使っていない野菜を買い求める人が増えてきています。オーガニック、または有機野菜の定義としては、条件を満たした農薬や化学肥料の種類、回数しか使用していないもの、と日本では決められています。
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オーガニック野菜は、自然に生える食物と近いため、自然の害虫から野菜を守るための物質があるとされており、これが慢性疾患の予防につながる可能性があると注目されています。
オーガニック野菜とグルコシノレート
そこで「LWT - Food Science and Technology」に2013年に発表されたブラジルの研究では、アブラナ科(ブロッコリー、クレソン、ケール、ルッコラなど)の野菜からグルコシノレート(辛み成分の元で、健康に効果がある)という物質を抽出して調べたそうです。
その結果、オーガニック野菜はグルコシノレートを高い濃度で持っていたそうです。また、グルコシノレートよりも更に効果が高いと言われているベンジルグルコシノレートは、明らかにオーガニック野菜の方が濃度が濃かったそうです。
結論として
筆者らは、少なくともこれらの野菜は、オーガニック農法で栽培されると、健康に効果的なグルコシノレート類を作り出し、更に害虫に強いため、使用する農薬などを減らすことが出来る可能性がある、と結論づけています。
編集部 C-NZ

Analysis of total glucosinolates and chromatographically purified benzylglucosinolate in organic and conventional vegetables
http://www.sciencedirect.com/