重金属
重金属とは鉄よりも重い金属のことで、様々な種類があります。工場の排水などに多く含まれており、昔から様々な公害病などの原因として問題になっています。また、環境へ重金属が広がると、癌のリスクが増えるとして知られています。
(画像はイメージです)
中でも有名な重金属としては、クロム、カドミウム、鉛、ヒ素、水銀、セレニウムなどがあります。
重金属と癌の関係
2013年に「Science of The Total Environment」に発表された中国の研究では、栽培用の表土や穀物中にある重金属とそのリスクについて調べたそうです。
その結果、表土の中の重金属の濃度は、WHOなどが定めた安全基準の範囲内にありましたが、穀物中のクロムや水銀の濃度は安全基準の範囲を超えていたそうです。
また表土中の危険指数や癌のリスクは許容範囲内でしたが、穀物中のものは許容範囲を超えていたそうです。
人体への集積は水銀、セレニウム、カドミウム、クロム、鉛、ヒ素の順に減っていき、表土中の鉛の濃度と胃がん、穀物中の水銀濃度と肝臓癌には明らかな関係性が見られたそうです。
結論として
たとえ低容量でも、長期間こういった重金属にさらされると癌になる可能性があるかもしれないと、筆者らは結論づけています。
編集部 C-NZ

Potential health risks of heavy metals in cultivated topsoil and grain, including correlations with human primary liver, lung and gastric cancer, in Anhui province, Eastern China
http://www.sciencedirect.com/