抗酸化物質
近年、老化や難病、様々な慢性疾患などの原因だと言われている酸化ストレスを打ち消してくれる抗酸化物質が大変注目を浴びています。抗酸化物質は野菜や果物などに多く含まれる、ということは次第に認知されてきています。
(画像はイメージです)
中でもポリフェノールは、300ほどの種類を持ち、大変強い抗酸化作用があると言われています。ポリフェノールを含むものとしては、茶、チョコレート、コーヒー、ゴマ、大豆類などの他、ワインもあります。
ワインの抗酸化作用
そこでOxford University PressのOxford Journalsによると、2012年に「Alcohol and Alcoholism」に発表されたオランダの研究では、ワインを飲むことがどのように酸化ストレスに関わっているかを調べました。
19人の健康なオランダ人に1日に450ミリリットルの赤ワインか、アルコールを抜いた等量の赤ワインを摂取してもらった結果、夕食1時間後の血中の抗酸化能は、アルコール抜きのワインを飲んだ人たちより,アルコールありのワインを飲んだ人たちの方が高かったそうです。
けれども4週間飲み続けた後の結果では、アルコールを含むワインを飲んだ人たちは、含まない人たちよりも酸化ストレスの指標である脂肪分のダメージの値が徐々に増えてきたとのこと。
結論として
赤ワインを適量に摂取すると、即座に血中の抗酸化能はあがりますが、長期に飲み続けると、体に毒になる可能性があると筆者らは結論づけています。
適量のワインは体に良いけれども、飲みすぎは良くない、ということですね。
編集部 C-NZ

Effect of Red Wine Consumption on Bio markers of Oxidative Stress
http://alcalc.oxfordjournals.org/