免疫の反応
免疫の反応には色々なものが関係しますが、中でも栄養は重要な役割を果たします。
(画像はイメージです)
そこで2013年に「Clinical Pediatrics」に発表されたポーランドの研究では、栄養の摂取と血液中の免疫グロブリンのレベルをベジタリアンの子とそうでない子で比べたそうです。
免疫グロブリンとは免疫の中でも大事なもので、5つの種類があってそれぞれ違う役目を担っています。
免疫グロブリンレベルとベジタリアン
22人のベジタリアンと18人のそうでない子供達を調査した結果、免疫グロブリンのうちのIgA、IgG、IgMには特に差は見られなかったそうです。
ベジタリアンの子達の中で全体的な免疫グロブリンのレベルは、鉄分が足りない子のほうが低く、IgGのレベルはエネルギーや亜鉛、銅、ビタミンB6の摂取量が増えると増えていました。ベジタリアンではない子では、この関係性はIgMで強かったそうです。
結論として
ベジタリアンとそうでない子の免疫グロブリンのレベルは差がありませんでしたが、栄養素の影響がベジタリアンかそうでないかで違う結果となりました。
筆者らは、鉄分摂取の状態が悪い子達の場合、免疫レベルが下がる可能性があると結論づけています。
編集部 C-NZ

Impact of Vegetarian Diet on Serum Immunoglobulin Levels in Children
http://cpj.sagepub.com/